今回は、インクジェットプリンタなど製品開発に投資を惜しまない「株式会社ミマキエンジニアリング」の魅力に迫ります。
取材時期:2017年1月20日
このシリーズは、ビジョンが明確で長野県の魅力的な会社を紹介します。ヒューマンインデックスの独自取材により、会社の方向性・経営者の考え方・一緒に働く社員の様子・福利厚生制度などをインタビューし、長野県へIターンやUターン転職をお考えの方から、長野県の地元で求人情報を探している方へ向け発信します。
目次
ミマキエンジニアリングとは?
株式会社ミマキエンジニアリングは、長野県の中でも降雪の少ない穏やかな気候に恵まれた長野県東御市に本社があり、業務用インクジェットプリンタなどの開発・製造から販売・保守までトータルで提供する開発型企業で、国内外に複数の拠点があり世界へ製品を販売する東証一部上場企業です。
どんなことをしている会社ですか?
1975年にプロッターの製造・販売を行う会社として設立され、今日に至るまで独自の「インクジェットプリント技術」と「カッティング技術」を駆使して革新的な製品を開発し、お客様と共に業務用インクジェットプリンタ市場を創造・開拓してまいりました。
現在は、サイングラフィックス(広告・看板)、インダストリアルプロダクト(工業製品・小物類)、アパレル&テキスタイル(布地・衣料品)の3市場を柱に、グローバルに事業展開を行っています。
今後のデジタル印刷の更なる進展を見据え、顧客志向の開発型企業として、真のグローバル企業として、新たな成長ステージに向けて日々業務に取り組んでいます。
ミマキエンジニアリングのビジョンは?
常にイノベーターであり続けるために・・・
ミマキエンジニアリングの経営ビジョンは”新しさ”と”違い”を世の中に提供していくことです。
開発型の企業として新しいプロダクトや今までになかった技術をしっかりと世界に出し、営業側とカスタマーサービス側はこれまで以上にグローバルに攻めて世界にチャレンジしていきたいと考えています。
- 独自技術を保有し、自社ブランド製品を世界に供給する「開発型企業」を目指します
- 顧客に満足いただける製品を素早く提供する「小回りの利いた会社」を目指します
- 市場に「新しさと違いを提供するイノベーター」を目指します
- 各人が持っている「個性・能力を力一杯発揮できる企業風土」を目指します
ミマキエンジニアリングの強み、他社との差別化は?
1. 若手へ積極的に権限を委譲
ミマキではニーズに対していち早く製品を開発していくため、 若手メンバーに権限を委譲し、多くのプロジェクトを組成しています。
例えば2014年2月に発足した「フルカラー3Dプリンタ開発」。このプロジェクトでは28歳の若手がリーダーとしてチームを引っ張ってきました。2015年にはミマキの新規事業としてサービスがスタートしています。
2. 売上の約8%を開発に投資する「開発型企業」
リーマンショック後に一時売上を落としましたが、 その間も売上の約8%を開発投資に回し、新製品を生み出してきました。
おかげさまで、2011年以降は、V字回復を遂げ、 現在、3年連続2桁成長中で売上高の最高記録を更新し続けています。2015年3月には、東証一部に上場。今後も開発には注力していきます。
3. 新たな市場と顧客を創出してきたマーケットリーダー
これまで「世界初・業界初」の商品を数々と世の中に送り出し、 業界のマーケットリーダーとしての地位を確立してきました。
今後の展開は?
現在、売上高に占める海外比率は75%であり、今後ますますグローバル化が進展すると考えています。
グローバル企業としてさらに成長していくためには、自販のルートを開拓していくことが必要だと考えます。商社を使った海外販売ではエンドユーザーの声やニーズを汲み取ることができません。現在は日本を含むアジア、オセアニア、EMEA地域(ヨーロッパ、中東、アフリカ)、NCSA地域(北・中央・南アメリカ)の4極に分けて販売展開していますが、現地の声を製品づくりや販売に反映させるためには、まずは自社の人事や会計管理など現行制度の仕組みづくりをし直す必要があります。例えば、現地スタッフの報酬などについても結果と報酬がきちんと結びつくような制度を作っていく考えです。
また、事業の柱である看板市場、工業製品市場、衣料市場の中では特にマーケットポテンシャルの大きい衣料市場、オリンピック需要が期待される工業製品市場でのより一層の売り上げ拡大を目指し、中長期的には3Dプリンタ技術・IoT技術を絡めて国内外合わせて1000億円の売上を目指しています。
真のグローバル企業に向けた4つの取り組み
- 【開発】オープンイノベーション
- 【販売】地域密着の営業・サービスをグローバル展開
- 【生産】インクのグローバル生産
- 【管理】部門別独立採算管理のグローバル展開
これまで以上に国内外・産官学等の外部研究機関と交流を深めることで、外部のスキルやアイディアを取り入れた改新的なコア技術の創造、次世代の先行技術の確立に向けて取り組んでまいります。
グローバルレベルで地域に密着した営業をこれまで以上に推進してまいります。さらに、技術面でサポートするラボセンターを主要拠点に設置し、お客様とともに新たな市場を開拓してまいります。
連結売上高の30%以上を占めるインクのグローバル生産に取り組んでまいります。消費地近くで生産することでリードタイムが短縮され、有効期限切れの廃棄ロス等が減少し、為替対策にもつながります。
部門別独立採算の考え方を、海外を含めたグループ全体に浸透させ、課題認識と解決に向けた方向性を全社で共有します。これによりグループ全体として環境変化への対応力を高めてまいります。
どんなメンバーがどんな風に働いてますか?研修制度や福利厚生について
ミマキエンジニアリングでは新卒に限らず、中途入社の社員もあらゆる局面で活躍しており、県内だけでなく県外からUターンIターンをしてきた社員も多く働いています。
住居に関して、借り上げ社宅の制度があり月額4万円は会社負担(※社内規定による)となります。また長野県外在住の方にも手厚いフォローがあります。帰省旅費負担制度として月に2回まで交通費(※社内規定による)を支給しますので、単身赴任で勤務されている方もいます。東京から新幹線で約1時間半と距離が近いのにも関わらず、自然豊かな環境は大きな魅力として感じられると思います。
研修制度としては、新入社員教育・新任管理職教育といった社内階層別教育に加え、各事業所・各業務で必要とされる知識やスキルの向上を図るために社外講習等に参加しています。
また、毎週水曜日を定時退社日とすることのほかに、有給休暇の1日・半日取得だけでなく時間単位でも取得できる制度を導入し、社員のワークライフバランス実現を図っています。
若い社員も多く、業務終了後や休日にクラブ活動に参加し、部門の垣根を超えて心身のリフレッシュと社員間のコミュニケーション・一体感の醸成を図っています。現在は25のクラブが活動しており、本社地区だけでなく各事業所にもクラブ活動があり、重複入部も含めると延べ494名がクラブに所属しています。
その他にも会社のステージや事業概況、従業員の年齢層の変化に合わせた適切な内容にするために、定期的な制度の見直しを行い、柔軟に対応しています。また評価制度に関してもフィードバックを大切にし、形式にとらわれず個人の能力が最大限に活かせる環境が整っています。
ミマキエンジニアリングが求める人物像は?
共に会社を大きくしていきたい、仕事を通して自己実現をしていきたいという熱い想いがある方を歓迎します。
具体的には、
1.新しいことに創造的に挑戦する勇気と情熱をもった方
2.本質をわかり、自ら課題発見と解決に取り組む方
3.基本が確実にでき、信頼と協調の精神をもった方
4.変化にスピード感をもって対応できる方
5.表現能力を磨き、リーダーシップのある方
是非ミマキエンジニアリングでアイディアを形にしてみませんか。ご応募お待ちしております。
ミマキエンジニアリングの求人一覧
・営業部門募集
3Dプリンタの営業、グローバルマーケティング、カスタマーエンジニア、サービスエンジニアなど
・技術部門募集
機械設計、電気設計、ソフト開発(アプリケーション開発)、インク開発、ファームウェア開発(組込みソフト開発)、機械製造など
・管理部門募集
総務、人事、テクニカルライティング、社内システム開発など
※求人の空き状況や応募については、コチラよりお問合わせください。
会社概要
社 名:株式会社ミマキエンジニアリング
本社所在地:長野県東御市滋野2182-3
設立年月日:1975年8月
資 本 金:43億5700万円
従 業 員:755名(単体:2016年3月末日現在)、平均年齢38.9歳
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