移住したい都道府県ランキングで常に上位にランクインする長野県。「長野県 移住」で情報を検索すると、大自然でゆっくり暮らしたいなら最高。はたまた田舎すぎて馴染めずに失敗など、たくさんの情報が出てきます。そこで今回は長野県へ移住を考えている方へ、失敗しないためのポイントと長野県が人気おすすめの理由をご紹介したいと思います。
長野県といえば大自然でアウドドア!まずは魅力をまとめた動画をご覧ください。
動画元:長野県のアウトドアレジャーガイド「GOAT」より
目次
長野県ってどんなところ?移住の魅力は?
長野県は日本の真ん中の辺りに位置し、全国で4番目の広さで人口は約200万人になります。海はなく山々に囲まれた大自然と平地の都市が融合し、東京都へのアクセスも新幹線で1時間30分と良好です。県土が広いため市町村数も77つと多く、北と南では気温や降雪量もかなり違いますが、どの地域でも四季をハッキリと感じることができ、夏は暑くても湿度が低いためカラッとしていて過ごしやすく、冬は雪が降り気温は低く寒さも厳しいです。
ざまざまなランキングでトップの魅力
田んぼや畑など農業をしている人も多いせいか野菜の摂取量は全国1位で、平均寿命は全国トップクラスで長く、健康長寿の県としても有名です。また博物館と美術館の数も全国1位、温泉とキャンプ場の数は全国2位、幸福度ランキングは3位というデータもございます。お酒についてはワイナリーの数も多くワイン用ぶどうの生産量は日本一で、日本酒酒造の数も全国トップクラスになります。就業率も全国2位と高く、女性の就業率も全国2位となっております。長野県への移住は、地方都市のちょうどいい田舎でまち暮らしをしたい!大自然の中で里山暮らしをしたい!などご自身が叶えたいライフスタイルを実現できる場所かもしれません。
長野県は移住したい都道府県ランキングで15年連続1位を獲得!
長野県は野菜摂取量、博物館・美術館の数以外にも「移住したい都道府県ランキング」で15年連続1位を獲得している実績もあります。株式会社宝島社が発行している情報誌「田舎暮らしの本」では、毎年移住したい都道府県のアンケート調査を実施しています。その結果、長野県は2006年の調査以降15年間、常に1位を獲得し続けているのです。他にも雑誌やインターネット上のアンケートでも1位を取ることが多く、移住先としての人気の高さがうかがえるでしょう。
同ランキングの調査結果を参考にすると、2位は静岡県と千葉県が多く、3位にはさらに山梨県、北海道、沖縄県などがランクインする形になっています。2位と3位の顔ぶれは変わることが多いですが、1位に関しては2006〜2021年まで全て長野県が制覇しているのです。今後も移住したい都道府県ランキングの1位は、長野県が常連となることが予想されるでしょう。
自然の豊富さと施設の充実さが人気の理由
自然の豊富さと充実した施設面が揃っている点が、長野県を移住先に選ぶ理由になっています。都会にはない大自然を日常のなかで味わいたいという需要に応えつつ、利便性の高い施設や街並みが整っているバランスの良さが、移住先としての人気を高めているのでしょう。移住にはさまざまな目的がありますが、現在の環境からの変化を望むケースは多いです。都心での生活に疲れた人や、より自由な生活スタイルに憧れた人が、移住を決断することは珍しくありません。一方で、人間は急激な変化に柔軟な対応ができないこともあります。都会から大自然しかない場所にいきなり移住すると、大きすぎる変化に対して逆にストレスを感じることもあるでしょう。
その点、長野県は自然と生活のしやすさが両立されているため、移住しやすい土地柄となっています。都心から初めて移住に挑戦する人でも、比較的大きなストレスを感じることなく新生活をスタートできるでしょう。長野県ならではの自然や施設については詳しく後述しているので、ぜひ移住時の参考にしてみてください。
実際に移住した人の数も多い
長野県は移住先として人気があるだけでなく、実際に移住した人の数も多いのが特徴です。「移住したい」という理想だけでランキング1位を獲得しているわけではなく、実際に移住を決断するに至っている点も長野県の魅力が高い証拠となっています。長野県の統計情報サイト「統計ステーションながの」における企画振興部信州暮らし推進課が推進している「しあわせ信州創造プラン2.0進捗状況」の移住者数情報によると、実際に以下の人数が県外から移住している(新規学卒Uターン就職者や数年内の転出予定者などを除く)というデータがあります。
移住者数 | 年度 |
1,908人 | 2017年 |
2,315人 | 2018年 |
2,323人 | 2019年 |
2,426人 | 2020年 |
2,960人 | 2021年 |
※数値参考:https://tokei.pref.nagano.lg.jp/kpi/8819.html
毎年移住者数は増加していることが、しあわせ信州創造プラン2.0進捗状況からは把握できます。2017年から2021年にかけて常に数値は増加しているため、今後も年間の移住者数が増える可能性は考えられるでしょう。移住者が多いと、同じように都心などからやってきた人たちとコミュニティを形成しやすく、協力して新しい土地に馴染むことも可能です。移住先で友人・知人を作れずに孤立してしまい、孤独感を覚える人は珍しくありません。家族以外と交流のない生活を過ごすことになり、生活にメリハリがなくなってしまうという事例も多いです。そのためすでに移住者が多く、コミュニティを形成しやすい長野県は移住先として有力となるでしょう。
都心までの移動時間が短い点も魅力
長野県は都心までの移動時間も短く、スムーズに行き来が可能です。例えば北陸新幹線を使うことで、長野駅から東京駅まで1時間30分程度で移動できます。そのため長野への移住後も、都心に気軽に戻れるのが魅力です。新しい土地での生活に慣れるまでには、以前の環境が恋しくなることもあるでしょう。そんなときも長野県であれば、休日などを使って簡単に都心でリフレッシュできます。
都心までの距離が近いという点は、友人・知人を招きやすいというメリットにもつながります。移住先の土地で新しい人間関係を構築するまでに時間がかかることも多いため、友人・知人を新居に招いて孤独を解消することも可能です。友人・知人と長野県を探訪することで、移住先である土地をより詳しく知るきっかけも作れます。
テレワークの普及でさらに移住しやすくなる可能性も?
テレワークの普及によって在宅での仕事が増えている傾向にある点も、長野県への移住のしやすさにつながっています。テレワークの普及は今後長野県内の多くの企業でも進んでいくと予想されるため、長野県に移住してから在宅勤務を中心とした仕事を探しやすくなる可能性も高いです。長野県の仕事事情については詳しく後述しているので、そちらもぜひ参考にしてください。
参考:テレワークとは?メリット・デメリットを経験者が解説!|収入アップは確実|マー坊プロジェクト
長野県に移住するおすすめの時期について
長野県に移住する際には、タイミングも重要となります。長野県は季節によって環境が大きく変化するため、いつ移住するかによって最初のイメージが異なります。タイミングを見誤ると、長野県の良さを実感する前に移住を途中で断念してしまう可能性もあるでしょう。まずは、長野県の移住に適したタイミングを確認し、スムーズにその土地に馴染めるように備えるのがポイントです。
緑豊かな春先に移住を計画する
長野県への移住を考えているのなら、基本的に緑が豊かになる春先に引っ越しをすると良いでしょう。大自然を楽しめるほか、その後の避暑にもなるため、快適な生活を続けられます。春先は移住者が増える季節でもあるため、同じように長野県で暮らすことになった人たちと知り合う機会も多いです。
あえて寒い季節に移住するのも1つの方法
長野県は春先での移住がおすすめですが、移住者が多くて良い物件が見つかりづらくなるデメリットもあります。そのためあえて寒い季節に移住して、自分の理想的な住居環境を確保しやすくするのも1つの方法です。長野県は寒さが厳しい地域となるため、移住したけれど冬の厳しさに耐えられないというケースも考えられます。そこで冬の長野県を体験し、その寒さに慣れることから始めるのもポイントです。
冬の長野県には、春先にはない美しさがあるため、冬景色が気に入って移住を決める人も多いです。そのため雪国育ちの人や、冬の大自然に関心のある人は、冬に移住する選択肢も検討されるでしょう。長野県のリアルな冬事情も体験できるため、その後の生活がやりやすくなるメリットもあります。
金銭的・時間的に余裕のあるタイミングを作るのもポイント
長野県への移住タイミングは、金銭的・時間的に余裕のある時期がおすすめです。移住は自分の生活を大きく変えることになるため、想定外の出費が発生したり、新しい仕事探しに時間がかかったりする可能性もあります。お金と時間に余裕がないと、移住先でさまざまなことを妥協する必要が出てしまい、理想としていた新生活の実現が難しくなるケースもあるでしょう。なるべくお金と時間に余裕のあるタイミングを作り、移住に集中できるように備えるのがポイントです。
長野県へ移住するときの不安点・心配事
移住を失敗しないためには、まず長野県へ移住したい目的を明確にし、その夢を実現できるかどうか調べる必要があります。また単身ではなく家族で移住となればお子さんの教育や環境、皆さんの趣味や生活様式が合うかどうかまで、じっくりと検討しなければなりません。もちろん良いことばかりではありませんので、実際に長野県へ移住した方の失敗談も「長野県 移住 失敗」で検索するとたくさん出てきます。ここでは代表的な不安点や心配事をご紹介したいと思います。
都心よりも年収が低い
まず移住する際に気になるのが転職に伴う年収ダウンです。よく都心から地方に転職をすると年収が数百万も下がったという話がありますが、同業界・同職種の求人でも地方のほうが年収が低く設定されているのは事実です。下げ幅は職種や業界により変わりますので一概には言えませんが、下記は厚生労働省や総務省のサイトを参考に平均年収を算出し、長野県と東京都を比較してみました。
長野県 | 東京都 | |
平均年収 | 436万円 | 613万円 |
年収中央値 | 386万円 | 572万円 |
月収目安 | 27万円 | 38万円 |
性別・年代別 | ||
20代の平均年収 | 336万円 | 397万円 |
30代の平均年収 | 431万円 | 554万円 |
40代の平均年収 | 521万円 | 717万円 |
50代の平均年収 | 560万円 | 801万円 |
男性 | 503万円 | 692万円 |
女性 | 334万円 | 483万円 |
都道府県別の年収ランキングのデータを見ると東京都は全国1位になることが多く、長野県は26位つまり全国的にみれば真ん中より少し下の位置になります。移住に伴い年収が下がる方が多いですが、生活の物価も下がるので問題ないという人もいれば、物価はそれほど変わらず生活が厳しいと感じる方もいるようです。そこで次は生活費について掘り下げてみましょう。
生活費は安いが車維持費や光熱費が高い
まず生活費で長野県と東京都で大きく変わるのは車の費用です。都心のように電車やバスが頻繁に走っている訳ではないため、地方の移動では車が必需品です。車の免許を取得することはもちろん、車の購入費から保険料や税金、ガソリン代や車検やスタッドレスタイヤなど維持費も馬鹿になりません。また軽自動車かファミリカーなど車の種類によって維持費は大きく変わります。ご家族ですと主人と奥様の2台は必須、両親やお子さんが成人すると一家で4台以上を所有する世帯も珍しくありません。最近は車の購入費や車検や税金など込み込みにした個人リースを行う車屋さんもあり、軽自動車なら月々1万円程度で利用できるサービスもあります。
また長野県に移住してきてビックリしたとよく聞くのが光熱費の高さになります。都心と比べると水道代など基本料金が高いということもありますが、一番の要因は冬の暖房費が高いということでしょう。最近は高気密住宅などが増えエアコンのみで過ごせる家もありますが、基本的には灯油ストーブも必要で燃料代もかかります。2人以上世帯の勤労者世帯の平均収支を長野県の移住ポータルサイト楽園信州より引用しますので参考にしてください。
長野県 | 東京都 | |
収入合計(世帯) | 49万円 | 53万円 |
支出合計 | 40万円 | 44万円 |
食費 | 71,000円 | 83,000円 |
水道光熱費 | 23,000円 | 19,000円 |
自動車関係費 | 33,000円 | 16,000円 |
賃貸家賃 | 59,000円 | 103,000円 |
維持費が高いとデメリットのある車ですが、メリットも大きいのが特徴です。移住者からメリットを聞くと「時間にしばられない」「たくさんの荷物が運べて、買い物や家族の移動がしやすい」「乗り換えなど考えず目的地に直行できる」「天気を気にせず外出できる」「車の個室的な空間が好き」などなど。特に今回のようなコロナ禍では、満員電車の通勤より車通勤のほうが快適と感じる人も多いです。
冬が寒い・雪が降る
長野県は4つの地域に分けることができ、北信地域(長野市や須坂市周辺)・東信地域(上田市や佐久市周辺)・中信地域(松本市や安曇野市周辺)・南信地域(伊那市や飯田市周辺)となっております。北と南の地域では雪の降る量も大きく違い、北の山沿いでは数メートルの雪が積もることもあります。しかし温暖化の影響もあり近年は雪が減っており、上田市や松本市など地方の都市部では年に雪が積もるのは2,3回と数えるほどです。また除雪作業がしっかりしていますので普段の生活で困ることはそれほどありません。
気温ですが、夏は暑く温度的には東京都とそれほど変わりませんが、湿度が低くカラッとしています。また昼と夜の寒暖差が大きく、夏でも夜は涼しく感じる日もあるほどです。冬の平均気温は東京都と比べると5℃以上も低く、平均最低気温はマイナス4℃と厳しい寒さです。
田舎で人付き合いが面倒
田舎への移住で失敗談としてあがるのが、自治会(町内会)や消防団の活動が大変、近所付き合いが大変という話題です。たしかに自治会や消防団への加入は半強制のようなところがあり、入会時や年会費のお金を払い、休日には活動があり時間を奪われる。断れば村八分になってしまうという地域も少なからずあるのも事実です。これも地域によって差が激しく、限界集落のような大自然の里山へ移住をすると特にこの傾向が強いように思います。最近では移住者だけでなく若者も消防団など拒否する人もいるため、自治会の活動も回数を減らしたりする地域もありますし、アパートやマンション暮らしでは該当しないことも多いです。
都市部と比べると人の流動性が低く閉鎖的な環境のため、地域のイベントなど濃密な関係が求められることも多いです。挨拶をし立ち話をしたり、お子さんがいれば行事などに参加し自然と関係が深まっていきます。年配の方の中には人の家の敷地でも気にせず勝手に入ってきてしまう方もいますが、これは当たり前の前提が違うため悪気があるわけではありません。こういった行動を過度に気にする方ですと地方への移住は馴染めませんので、ある程度うまく付き合うことで楽しく過ごすことがベストでしょう。
この辺りが気になる方は、長野市・松本市・上田市など地方都市部の分譲地の土地を購入すると、お子さんが小さい同世代の住民の方が集まっている傾向があり、付き合いも楽かもしれません。また山間部でも移住者の方が集まっている別荘地もあります。そういったところは古い慣習もなく理想の田舎暮らしを実現しやすいかもしれません。
長野県への移住時に関する不安を払拭する方法
長野県への移住時には、上記のようにさまざまな不安が付き纏います。しかし、それらの不安は杞憂であることが多く、ちょっとした工夫で払拭できるのです。不安を抱えたまま移住を決断しても、楽しく新生活を始めることは難しいです。まずは長野県移住に関する不安を解消する方法を、以下で確認してみてください。
移住者の声を聞いてみる
長野県への移住時には、実際に移住した人の声を聞いてみるのがポイントです。移住した結果どうなったか、移住して良かったことは何か、逆に、移住したことで困っていることはあるかといった点を聞き出し、参考にしてみると良いでしょう。移住者にしか分からない事実や感覚は多数あるため、その声を参考に計画を見直すことは重要です。良い部分だけでなく、きちんとデメリットも把握して、不安要素を解消した上で移住できるように備えるのも成功の秘訣になります。
移住者と交流するには、セミナーやイベントなどへの参加が考えられます。地方への移住希望者にその魅力を伝えるイベントには、実際に移住した人を招くことがあります。そういった移住者が参加するイベントなどの開催情報をチェックし、積極的に足を運んでみるのがおすすめです。
長野県の公式情報サイトをこまめにチェックする
長野県は移住希望者に向けて、さまざまな情報を提供するサイトを複数公開しています。インターネットから簡単に情報収集が行えるため、移住前に一通り内容を確認しておくのがおすすめです。例えば長野県は、長野県の移住ポータルサイト「楽園信州」、長野県の移住に関する総合Webメディア「SuuHaa」、二地域居住を予定している人に向けた情報発信サイト「ニブンノナガノ」など、移住者のニーズに合わせて複数のサイトを立ち上げています。各サイトの情報をこまめにチェックし、必要な知識や移住に関するポイントを理解した上で計画を実行することが、不安を払拭するきっかけになり得ます。
まずは各サイトにアクセスして、長野県の移住に関する情報を集めることから始めてみましょう。
長野県の移住相談窓口を活用する
長野県は移住を考えている人が安心して決断できるように、移住相談窓口を設置しています。移住相談窓口では長野県内での生活における悩みや、移住方法についての相談が可能です。気軽に相談ができる環境が整っているため、長野を良く知る相談係の方々から情報を引き出すのもポイントになります。
長野への移住相談は、対面だけでなく電話やオンラインでも可能となっています。自宅から相談できるので、気になったことをすぐに確認して解決可能な点は魅力です。長野県への移住相談窓口は、長野県庁信州暮らし推進課や認定NPO法人ふるさと回帰支援センターなどに設置されています。
長野県の良いところ・移住するメリット
ざっと不安点や心配事を紹介しましたので、長野県への移住はしたくない気持ちになってしまった方もいるかもしれませんが、次は長野県の良いところやメリットをご紹介したいと思います。
物件が広く、家賃が安い
コロナ禍でテレワークになったとき、都内では家が狭くて大変だったという声も多いです。憧れのマイホームという夢も、地方では広い庭付き一戸建てに30代で住み始める人が多く、実際に長野県の持ち家率は73%、全国10位と比較的に高い傾向にあります。賃貸アパートやマンションに関しても部屋が広く賃料は安いのが特徴です。具体的に大手不動産4サイト「SUUMO」「アットホーム」「LIFULL HOME’S」「CHINTAI」において、長野県の家賃相場平均は、2LDK~3DKでおおよそ6.1万円、1Kではおおよそ4.3万円です。東京都の家賃相場は、2LDK~3DKでおおよそ18.7万円、1Kではおおよそ8.7万円ですから、半分以下の金額で住むことができます。
土地代も、全国平均の坪単価が48万円/坪、世田谷区が235万円/坪なのに対し、長野市は19万円/坪とかなり安いことがわかります(株式会社Land Price Japan調べ、2019年)。建築費の相場は全国平均と変わらないものの、賃貸とさほど変わらない住宅ローンでマイホームが持ちやすく、趣味の空間を作ったり、ペットを飼ったり、庭でBBQをしたりと夢が膨らみます。
ゲレンデ・キャンプ場・温泉などのレジャー施設が多数
東京に比べると、寒い寒い長野の冬ですが、寒いからこそ楽しめるウィンタースポーツを満喫できるのも長野県の魅力です。長野県には約95か所ものゲレンデがあり、年間約645万人が長野県のゲレンデに遊びに来ています。人気の理由は長野県の雪質の多くが「パウダースノー」とよばれるものです。水分をほとんど含んでいないさらさらとした雪ですので初めての方も滑りやすいです。そのため移住を機会にウィンタースポーツを始められる方も多いようです。長野県の人は小さい頃にスキーやスノーボードを経験したことがある人は多いですが、大人になってもやっている人は意外に少なく実は滑れないという人も多いのです。
また車で1時間程度で行ける場所にキャンプ場があったり、山や川で登山・トレッキング・パラグライダー・釣り・カヌー・SUP・ラフティングなど様々なアクティビティも盛んで楽しむことができます。海はありませんがこちらも車で1~2時間で行くことができるので、夏には何度も海水浴に行く人もいます。また北は野沢温泉からスキー場も有名な白馬、大河ドラマで話題になった上田の別所温泉や歴史ある美ヶ原温泉に南は昼神温泉など温泉施設も多く、日帰り温泉施設は710か所と日本一を誇ります。海や山の帰りに源泉かけ流しの温泉に入って疲れを癒やすこともできます。
自然が豊かで食べ物がおいしい
長野県は、日本随一の四季を感じられる県でもあります。春は桜を、夏には避暑を楽しみながら緑のきれいな山々、秋には山に色づく紅葉を様々な場所で楽しむことができ、冬はシンと寒く空気が澄んでいるからこその星空を楽しむ。時間帯や気候によって姿を変える景色に何度も長野県へ通ってしまう人や、違った表情に変わる自然の美しさを楽しみにリピーターになる方も多いそうです。
また、食べ物は野菜はもちろん果物王国でもあります。リンゴやブドウの他にもスイカや桃にプルーンなど多くの果物を食べることができます。雨が少なく日照時間が長い為、十分な日光を浴びてじっくりと育った新鮮なものがスーパーはもちろん道の駅等でも売っており、東京都に比べて安く旬の新鮮なものが買えます。
長野県の農畜産物|JA全農長野より
意外と栄えている長野市・松本市・上田市
自然が多いと聞くと山ばかりと思われる方もいますが、長野市・松本市・上田市など主要都市は意外と栄えています。駅前に飲食店も多く並び、リニューアルされた長野駅の駅ビルにはたくさんの店舗が入っています。長野県で移住といっても都市部と山間部では大きく違います。こだわりがないようでしたら最初は都市部に移住し様子をみるのも良いかもしれません。長野市や上田市なら新幹線に乗り1時間30分程度で東京へ行くことができますし、山へのアクティビティは車で1時間程度で行けます。東京よりは圧倒的に蜜を避けて生活ができ空気も澄んでいてきれい。ほどよい田舎暮らしが可能です。
長野県へ移住する際に必要な準備
長野県に移住する際には、いくつか準備しておきたいポイントがあります。事前に準備ができていれば、スムーズに長野県への移住を進められるでしょう。以下を参考に、長野県への移住時に準備しておきたい内容をチェックしてみてください。
移住の目的・目標を明確にする
長野県への移住時には、まず移住の目的や目標を明確にします。なぜ移住したいのか、移住して何をしたいのかが明確になっていないと、長野県で暮らしを始めてから途方に暮れてしまう可能性もあるでしょう。どんな些細なことでも移住の目的になり得るため、なぜ自分が移住を考えたのかを見直してみてください。
長野県についての情報収集を行う
長野県への移住時には、必要な情報を収集することも準備の1つです。先に紹介した移住に関する長野県の公式サイトを活用したり、移住相談窓口を使って話を聞いたりすることで、的確に情報を獲得できます。
また、イベントやオンラインのセミナーなどにも積極的に参加するのがおすすめです。自分と同じように移住を希望している人と交流し、お互いの情報を交換したり、移住の課題について話し合ったりできるケースもあります。
長野県をその身で体験する
長野県への移住を考えているのなら、実際に長野県に出向いてその土地を体験することも準備になります。長野県の自然や街並みをその身で体験することで、その土地が自分に合っているかを確認できるでしょう。移住予定の土地を訪問することで、その場所で暮らしていくイメージがしやすくなります。生活に何が必要なのか、どんな点に注意すべきなのかといったことが、より明確になるでしょう。
実際に暮らす住まいを決める
長野県への移住前に、暮らす場所を決める必要もあります。実際に物件を内見し、問題なく生活できることをチェックしておきましょう。また、生活費がいくらかかるのかもシミュレートし、コスト面で問題が発生しないように備えるのも重要です。
長野県で暮らすために必要なものを揃える
長野県で快適に暮らすには、さまざまなものが必要になります。例えば移動の際には日常的に車が必要になるため、事前に購入等の準備が求められるでしょう。生活スタイルによっては、1人1台の車が必要になる可能性も考慮しましょう。また、冬季には車にスタッドレスタイヤを装着する必要があるため、こちらも事前の備えがポイントです。そのほか、車の窓ガラスに霜や氷が付着することを予想して、解氷スプレーなどの用意もおすすめです。
長野県での移住時には、豪雪を予想して雪かきの備えも必要です。特に山間部への移住時には、豪雪によって雪かきが必要なケースも増えます。旧市内や市街地でも冬のシーズンに10~15cm程度の雪が数回積もることもあるため、事前に除雪用のスコップなどを用意しておくと良いでしょう。除雪作業が初めての場合、作業中に怪我をする恐れもあります。長野県の冬に慣れている近隣住民の手を借りたり、除雪業者を活用したりして、無理のない形で除雪をするのもポイントです。
長野県へ移住した後の仕事について
移住の際に一番の課題となるのが仕事です。「地方には仕事がない」と言われますが実際はどうか確認してみます。2020年6月現在、ハローワークの求人情報を見てみると、長野県の求人情報は7,952件となっています。これは全国の47都道府県の中で16番目に多い数字となっています。なので全国的にみると平均より多く仕事があると言えるでしょう。就業率も全国2位(女性の就業率は全国2位、65歳以上の就業率は全国1位)となっております。
またコロナの影響でテレワークの導入も進み、場所に関係なくリモートワークで働ける企業も増えています。都内のIT企業に在籍しながら長野県へ移住をし仕事をしたいという方も増えているようです。他にも企業に所属せずフリーランスとして活躍する人など、場所にこだわらず働く人には長野県の自然や住居環境は魅力的で人気なようです。
長野県の求人情報の実情
長野県の産業といえば、観光業や農業のほかに製造業ものづくり産業が盛んです。電子部品・デバイス・電子回路出荷額は全国2位となっており、諏訪地域を中心に精密機械や電子産業が集積していたり、県内全域で自動車部品のメーカーや医療機器関連の製造メーカーなど独自の技術を活かして世界をリードする企業も多くいます。製造業の企業では数百名と従業員がいる企業も珍しくなく、求人募集の職種も設計技術者・製造作業員・生産管理・配送・営業職・広報・総務・財務・IRなど幅広く活躍する求人ポジションがあります。
しかし転職企業人気ランキングに名を連ねるようなIT企業(グーグル・楽天・Apple・アマゾンなど)や総合商社(三菱や伊藤忠など)の人気企業の求人はなく、広くオシャレなオフィスでカジュアルに働きたい方にとっては「長野県に仕事がない」と思うかもしません。最近では地方を拠点とした地元のIT企業も増えており、オシャレなオフィス環境で働ける企業もありますが、給与や福利厚生の求人待遇面では、メガベンチャーなどに比べると見劣りしてしまいます。県内の就業者数を産業別割合にみると、製造業が20.9%と一番高く、卸売業・小売業が14%、医療・福祉が12.2%、農業・林業が9%、建設業が7.5%となっております。
あと移住者の方が仕事についてよく言われるのは、まず「職場までの通勤時間が短い」です。長野県の平均が31分(全国15位)なのに対して東京都は47分(全国44位)だそうです。また満員電車に揺られながらの通勤ではなく、ほとんどの方が車通勤のため車内では自分の好きな時間として過ごせるのも良いようです。
他にも平均帰宅時間が長野県は18:31(全国17位)に対して東京都は19:13(全国46位)となっております。「仕事ものんびりしていて競争的な環境ではない」「残業や休日出勤はほぼなく、プライベートは自己研磨より趣味の時間としてゆっくり過ごす人が多い」ともよく言われます。外資系の企業でバリバリのキャリアを積み、年収を数千万円稼ぎたいというような方は東京のほうが合っているし実現もしやすいと思います。最近はオンラインも充実しておりますので、もちろん地方でもしっかりとしたキャリアは形成できると思います。良い悪いではなくどちらが好みかの問題ですね。
都心部から長野県へ移住・就業は移住支援金がもらえる
都心から地方へ移住をするとほとんどの県で移住支援金がもらえる施策を行っています。長野県も例外ではなく移住支援金がもらえます。金額的に単身世帯の場合は最大60万円/人。2人以上世帯の場合は、最大100万円/世帯となっております。
移住支援金の詳細はこちらの記事でご紹介しておりますのでご確認ください。
IUターンで長野県移住支援金が最大100万円
長野県に移住した方へのインタビュー
「自然が多く子育て環境が最高!保育園も待機児童がいないため困らない。休日は近くの公園でおもいっきり体を動かすことができます」
「近所の人や地域の人と挨拶や会話を交わすことが増えました。人の暖かさを感じ毎日楽しく過ごしています!」
「自分で育てたものを食べる。趣味や遊びは自然を相手に自分で作る。生きているって実感が以前と断然に違います!」
長野県には既に移住した先輩達も多いです。移住する前に体験会や相談会で実際の声を聞いてみるのもおすすめです。
長野県へ移住のまとめ
長野県への移住のお話はいかがでしたでしょうか?コロナを機に地方移住の関心が高まり、人生を見つめ直す人も多くいるようです。移住を成功させるか失敗させるか、まず「移住して何がしたいのか」目的を明確に持ち、しっかりと事前に情報を調べて移住をしましょう。オンラインで繋がれる世界では物理的な距離はますます意味を持たなくなるでしょう。暮らしたい場所で好きなことをして暮らす。価値観は人それぞれ違いますが、後悔のない人生を送れると良いですね。
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