転職の面接について解説!前日まで・当日にすべきことをまとめて紹介


転職の面接は、企業に自分をアピールするのはもちろん、自分にとっても企業との相性を確かめる大切な機会となります。しかし、転職の成功がかかっていると思うと必要以上に緊張し、「伝えたいことの半分も伝えられなかった」「聞きたいことを聞くのを忘れてしまった」「会社の雰囲気を見る余裕もなかった」と、くやしい経験をしたことがある人もいるのではないでしょうか。何度も面接のシーンを思い浮かべて事前準備を完璧にしておけば、心に余裕が生まれて本来のパフォーマンスを発揮できるはずです。
ここでは、転職の面接が決まった方に向けて、面接までおよび当日の準備とポイントについて解説しましょう。

転職の面接

書類選考通過後、面接前日までの準備

書類選考を通過したことがわかったら、さっそく面接の準備を始めましょう。まずは、面接日時の確定後、面接前日までにやるべきことを紹介します。

いつ、どこで面接が行われるのかを確認する

書類選考を通過すると、企業や転職エージェントから連絡が入り、面接日の調整が行われます。面接日が決まったら、必ず「日にち」「時間」「場所」の認識を先方とすり合わせ、間違いがないようにしましょう。
特に、電話で連絡を受けた場合、必ず必要事項を復唱し、手帳やメモのほか、スマートフォンなどの電子媒体にも記録しておくことをおすすめします。
メールの場合は、「◯月◯日、×時に貴社5階受付にお伺いします」というように、先方の指示を織り込んで返信し、こちらの認識を企業側が再確認できるようにしておくと安心です。

当日に必要な持ち物を確認する

忘れ物をしてしまうことで心の余裕が奪われ、緊張や不安が強まってしまいます。そのせいで、自信を持って面接に臨めなくなってはもったいないですよね。面接前日までに時間を作って、必要な持ち物を確認し、できればバッグに詰めておきましょう。面接当日に必ず持っていきたい物は、下記のとおりです。

・企業から指定された持ち物
企業側に指定されている持ち物は、何よりも先に準備しておきましょう。指定される物として多いのは、はんこや身分証明証、筆記用具、職種によってはこれまでの作品をまとめたポートフォリオなどです。

・職務経歴書、履歴書のコピー
面接本番では、事前に提出した書類の内容について聞かれることがよくあります。職務経歴書や履歴書のコピーを持っていき、面接前の待ち時間に読み返しましょう。

・A4サイズが入るファイルや鞄
面接当日に持っていく書類をきれいに持ち運ぶためはもちろん、企業側から会社のパンフレットや資料を受け取った際にも、ファイルや鞄があると安心です。

・求人票や企業情報のコピー
求人票や企業情報もコピーして紙ベースで持っておくと、事前にさっと確認できて便利です。スマートフォンでチェックすることもできますが、面接の待ち時間などに見るなら、「何をしているか」が先方に伝わりやすい紙のほうが印象はいいでしょう。

・筆記用具と手帳・メモ帳
直前で書類に抜けや漏れが見つかった場合や、企業からアンケートなどの記入を求められた場合に備えて、筆記用具を持っていきましょう。面接終了後、その場で次回面接の日程を調整することもありますので、手帳やメモ帳も必要です。

面接時の服装を決める

面接当日に慌てないために、服装も決めておきましょう。転職活動の場合、就職活動のときのスーツのような定番の格好はありません。
基本的には、下記のような点を踏まえて服装選びをすることが大切です。

・清潔感がある
・ビジネスにふさわしい
・明るい印象を与える
・個性的すぎない

面接の流れを押さえておく

当日、面接がどのような流れで行われるかを事前に想定しておくと、落ち着いて対応できます。一般的に面接は、下記のような流れで進みます。

<一般的な面接の流れ>
1. 入室し、促されるのを待って着席する
2. 自己紹介をする
3. 現在の具体的な業務について話す
4. 転職を考えた理由を話す
5. 志望動機を話す
6. 企業側から、入社後に担当する業務内容や勤務形態、勤務条件などについて説明してもらう
7. 逆質問を受け、疑問点や深く掘り下げたいことを聞く
8. 面接官にお礼を伝えて退室する

よく聞かれる質問の答えを準備する

面接でよく聞かれる質問を想定し、自分なりの回答を準備しておくことも有効な面接対策です。企業のサイトや会社案内をよく見て、聞いておきたいことや確認したいことをまとめておきます。

当日、面接開始までにすべきこと

いよいよ面接当日、出掛ける支度から面接が始まるまで、小さなことでも一つひとつの行動を丁寧に行いましょう。そうすることで心にゆとりと自信が生まれ、面接を成功へと導きます。

自宅を出る前の準備を入念に

不安や緊張をやわらげるためには、心の余裕が大切です。そのためにも、身支度や準備の段階で、下記の点を入念にチェックしましょう。

・面接にふさわしい服装と髪型に
・忘れ物がないか再チェック
・面接会場までのルートの把握

受付から好印象を残そう

応募企業に到着した後、面接室に入る前であっても意外と見られているのがコミュニケーションやマナーです。受付からハキハキとした対応を心掛け、採用担当者だけでなく企業に対しても好印象を残すように努めましょう。

入室の作法を再確認する

面接室に到着し、自分の順番が来るまでのあいだに、入室の作法を再認識しておくことをおすすめします。名前を呼ばれたら、相手に聞こえるように返事をし、ドアを3回ノックして、入室の許可を待ちます。ドアを開けたら、ゆっくりとお辞儀するのを忘れずに。「謙虚に、かつ堂々と」を意識してふるまいましょう。

面接でよく聞かれる質問を想定しておこう

面接前に最も気になるのが、面接官とのやりとりです。「相手に何を聞かれるのか」「聞かれたことにきちんと答えられるだろうか」などと考えて、不安を募らせる人も多いでしょう。
事前に想定される質問に対して答えを準備し、何度か口に出して練習しておくと、こうした不安や緊張をやわらげることができます。続いては、面接でよく聞かれる質問例をご紹介します。

自己紹介をしてください

面接官は、最初に応募者の名前を尋ね、用意している書類の情報に間違いがないかを確認します。そのため、名前の確認を兼ねて自己紹介や自己PRを求められることが多いでしょう。

今の会社を選んだ理由を教えてください。また、転職を考えたきっかけは何ですか?

現職に応募した際の志望理由を簡潔に話し、何がきっかけで転職を考えるようになったのか、現在のキャリアプランを交えて話します。理由が漠然としていると、「採用してもすぐに辞めるのでは」といった懸念を持たれてしまうので、転職理由は明確に伝えることが大切です。
現職での給与面や勤務環境への不満があっても、過度に悪い表現は避けつつ、正直に伝えてください。

なぜ当社を志望したのですか?

せっかく内定を出した人材が最終的に他社を選んだり、入社後すぐに離職してしまったりするのは、企業にとって最も避けたい事態。そのため、応募者の本気度を確かめる質問も定番です。自分の転職先選びの軸がわかるように、競合他社にはない応募企業の魅力について話しましょう。
志望先や業界をどれだけ研究しているかがわかる質問でもあるので、きちんと下調べした上で回答をまとめることをおすすめします。

当社で活かせる経験は?

基本的に、中途採用は即戦力としての活躍が期待されています。これまでの仕事で培った経験やスキルの中から、応募する職種や企業風土を考慮して、端的に経歴や実績をまとめます。入社後に活躍するイメージを持ってもらえるよう、具体的な伝え方を意識してください。

キャリアプランや長所、短所などはありますか?

将来の目標や、これまでの仕事の成功体験・失敗体験、自覚している長所・短所も聞かれることが多い質問です。これまでの仕事を総合的に振り返ってみると、自分でも気づいていなかった強みやアピールポイントが見つかる可能性があります。面接を突破するためだけでなく、自己理解を深めて長く第一線で活躍できるよう、キャリアの棚卸をしておくことをおすすめします。

何か質問はありますか?

逆質問といわれる面接官からの問いかけは、面接の最後に行われることが多いでしょう。このとき、「特にありません」と答えるのはNG。入社への熱意を伝える絶好の質問と考えて、配属予定のチームのことや、会社全体の戦略など、企業研究の成果をぶつけるつもりで複数の質問を準備しておくといいでしょう。

こんなときどうする?面接における疑問

続いては、面接の前後によくある疑問についてお答えします。

メールのやりとりで好印象を残すには、どうすればいい?

近年、応募企業とのやりとりはメールがメインです。長々と回りくどく書くのではなく、最低限のビジネスマナーを踏まえた丁寧で簡潔な文章を書くよう心掛けましょう。
具体的には、下記の点に注意して対応すると、企業側に安心感を与えることができます。

・メールをもらったら24時間以内に返信
・適切な改行や段落分けで読みやすく
・正しい敬語を使う
・本文には「宛先」「挨拶と自己紹介」「内容」「締めの言葉」「署名」を必ず書く
・メールの件名には【お礼】のように端的に内容を伝える文言と、自分の名前を入れる

面接後のお礼メールは送ったほうがいい?

面接後のお礼メールが合格・不合格の判断を左右することはほとんどないので、送らなくても構いません。どうしてもお礼をしたい場合は、合格を願うような文章は入れず、面接のために時間を割いてもらったことへの感謝にとどめておきましょう。

2週間経っても結果の連絡が来ないときは?

合否の連絡は、だいたい2週間を目処に来るものです。2週間を経過しても音沙汰がないようなら、担当者に電話やメールで問い合わせても構いません。
問い合わせが合否に影響することはないので、転職活動を前に進めるためにも躊躇せず確認してください。

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