Uターン転職の志望動機は転職理由と分けて考えよう|例文も紹介


Uターン転職する際も志望動機を応募書類に記載したり、面接で説明したりしてアピールすることが大切です。しかし、プライベートな理由でUターン転職することが多いという実情もあります。そのため志望動機が消極的になり、どうすればよいか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

志望動機が消極的になってしまう場合、まずは転職理由と志望動機を分けて考えましょう。この記事では、地元企業への転職を成功させるための志望動機の作成方法や例文を紹介します。

Uターン転職とは

Uターン転職とは、都市部で働く地方出身者が再び生まれ故郷の地方に戻り、転職をすることです。ライフスタイルの変化に合わせたり、自分好みの生き方を追及したりするためにUターン転職を目指す人もいます。

他にもIターン転職やJターン転職なども地方転職の手段ですが、Uターン転職とどのような違いがあるのでしょうか。

IターンやJターン転職との違い

Uターン転職は生まれ育った地元で働くのに対して、IターンやJターン転職は生まれ育った場所とは異なる地方で働く点で違いがあります。

Iターン転職は都会で生まれ育った人が、そのまま地元で就職した後に、地方に移住して働くことです。またJターン転職は地方出身者が都会で就職し、その後生まれ育った場所とは異なる地方で働くことを指す言葉です。

Uターン転職の理由と志望動機の質問意図は異なるので注意

Uターン転職の理由と志望動機に対する企業側からの質問の意図は異なるため、注意しましょう。企業が志望動機を尋ねるときは、その人の企業に対して貢献し得るポイントや企業の事業内容に対する把握状況を確認する意図があります。

一方で企業が転職理由を尋ねるときは、企業で働き続けられる人材であるかどうかを見抜くことが狙いです。志望動機は企業に貢献したい旨を伝えることが主な目的であるため、Uターンしたプライベートな理由が動機にならないように注意しましょう。

また地元には、志望する企業以外にも多くの企業が存在します。地元企業のなかでも、なぜ志望する企業で働きたいのかを伝えることが大切です。

地元企業が都市部からのUターン転職者を採用するメリットを理解しておく

地元企業が都市部からのUターン転職者を採用するメリットを理解すると、志望動機を考えやすくなります。考えられる地元企業のメリットは、次のとおりです。

・都市圏で高いスキルを身につけた人材を採用できる
・地元で腰を据えて長く働ける人材を採用できる
・地元の知識や慣習に精通した人材を採用できる
・都市圏の新たな文化や考え方を取り入れて、社内を活性化できる
・都市部の最先端企業のスキルや経験を活かして、自社の技術や品質向上を図れる

以上のような、企業がUターン転職者を採用するメリットを考えて、志望動機としてアピール際の参考にするとよいでしょう。

Uターン転職に成功しやすい志望動機

Uターン転職に成功しやすい志望動機は次のとおりです。

・地元の発展に貢献したいから
・企業理念や事業活動に共感したから
・キャリアを志望企業の発展に活かしたいから

それぞれについて詳しく解説します。

地元の発展に貢献したいから

地元の発展に自分の力を活かしたいという気持ちは、地元企業にとっては嬉しい志望動機です。そのため、Uターン転職者としての効果的なアピールポイントになるでしょう。

たとえば都会の大企業で得た経験やスキルを活かして、大好きな地元の企業でまずは自分が中心人物となり、地元の発展に貢献をしたいという熱意を伝えるなどです。地元への愛着を示すことで、企業側も長く働いてくれる人材として評価してくれる可能性があります。

企業理念や事業活動に共感したから

企業理念や事業活動に共感したという志望動機の伝え方もおすすめです。企業への共感をアピールするためには、志望企業について徹底的に調べる必要があります。

中長期経営計画や株主向けの資料、経営者インタビュー記事などをチェックして企業研究を徹底しましょう。

また企業が公表するデータや数字を分析して、そこから入社後に貢献できる内容をイメージしておくことも大切です。「すごい」や「すばらしい」などの抽象的な言葉で共感を伝えるのではなく、具体的な共感のポイントや理由などを熱意を込めて伝えるようにしましょう。

キャリアを志望企業の発展に活かしたいから

自身のキャリアプランと志望する企業の職種や業務内容が一致している点を志望動機として伝えることも有効です。

キャリアと転職先の業務内容を絡めてアピールすると、志望動機が説得力をもちます。キャリアを通して蓄えた自身の知識や経験を伝えると、面接官は採用後の活躍をイメージしやすくなります。 その結果、Uターン転職者を採用する意欲も高まるでしょう。

Uターン転職をする主な理由例

面接では転職理由を聞かれることもあります。その際は転職の理由を正直に答えるとよいでしょう。一般的にUターン転職の理由には、さまざまなプライベートな事情があります。ここでは代表的な理由を3つ紹介します。

生まれ故郷で暮らしたいから

「生まれ故郷で暮らしたいから」というシンプルな理由で、Uターン転職を考える場合があります。他にも類似したUターン転職の理由として、次のような内容が考えられます。

・地元を離れたことで改めて良さに気づき、再び地元で暮らしたくなったから
・一旦は都市部で働いて、いずれは愛着のある地元に帰る予定だったから
・地元で暮らすと生活環境が充実すると思ったから
・都心よりも生まれ育った場所のほうが落ち着くから

ライフスタイルが変化したから

結婚や出産を経てライフスタイルが変化した場合に、Uターン転職をする人もいます。

たとえば別々に暮らしていた2人が、結婚を機に同居するタイミングで、地元に引っ越すことがあります。また育児環境を考えた場合は、次のように考えることもあるでしょう。

・祖父母である両親と一緒に子育てがしたい
・都会よりも自然が多い環境で子どもを育てたい
・都心に比べて、地元は待機児童が少ない

結婚や出産などのライフスタイルの変化は、Uターン転職の契機となる出来事の1つです。

親の介護をする必要があるから

地元で暮らす親が高齢となったことで、介護が必要となりUターン転職を考える人もいます。

たとえば両親のどちらかが亡くなり、親を独りにできないと子どもが考えると地元に帰ろうとするでしょう。または親への負担を避けるために、親を都市部に呼ぶのではなく、自分が地元で暮らすためにUターン転職することも考えられます。

Uターン転職における志望動機についての例文

ここまでの解説を踏まえて、Uターン転職における志望動機の例文を2つ紹介します。志望動機を書く際は、参考にしてください。

企業に共感したことと家族の事情を伝える例文

帰省した際に、地元テレビ局で放送されていた貴社の特集番組を拝見したことが、志望のきっかけです。その番組を見て、貴社が地元経済に貢献している点や従業員が生き生きと働いている姿に惹かれました。

これまでは転勤を繰り返していましたが、小学生になる子どものためにも、転勤がない地元企業に転職したいと思いました。

これからは地元に腰を据えて、都市部で培った経験とキャリアを活かし、貴社の発展に貢献したいと考えています。

キャリアを企業の発展に活かしたいことを伝える例文

もともと前職までのキャリアを地元の活性化に役立てたいと考えていたこともあり、貴社への転職を希望しました。

前職では顧客ニーズの分析や競合調査といったマーケティング関連の業務に携わっていました。マーケティングで築いたキャリアは、貴社の技術をより多くの人に知ってもらうことに役立つと思います。貴社は地元企業のなかでも有数の規模を誇ります。そのような企業で私が貢献することで、地域の活性化にも寄与できればと考えています。

嫁ターン転職をした場合の志望動機

嫁ターン転職とは、妻がUターンしたことに伴い、男性が妻の地元でIターン転職をすることです。

妻の地元で夫が暮らしたことがない場合、地元企業のことや地域文化などについて詳しくないこともあります。そのような場合は、妻の地元での転職が難しいと感じられることもあるでしょう。

嫁ターン転職で志望動機を考える場合、地域ごとの商習慣や仕事の進め方がある点を意識することが大切です。企業が都市部からの転職者を採用する場合、キャリアだけではなく、企業風土や地域文化になじめる人材であるかどうかにも注目しています。

以上を踏まえて嫁ターン転職の志望動機を考えると、企業風土や企業文化に理解を示す姿勢を見せた上で、自身の経験を生かしたいこと伝えるとよいでしょう。

まとめ

Uターン転職で企業に志望動機を伝える場合は、プライベートな転職理由と企業や地元に貢献したいと考える志望動機をわけて考えるようにしましょう。

今回は地元企業に効果的にアピールするための志望動機の例文も紹介したため、ぜひ参考にしてください。

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この記事を書いた人

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株式会社ヒューマンインデックス 土屋真

1983年生まれ、長野県小諸市出身。幼少期からサッカーを始め長野パルセイロに加入。プロサッカー選手としてチームに貢献した後、2011年からヒューマンインデックスで営業職を経験。多数の企業経営者や人事担当者から採用支援の相談、求職者から転職相談を受けるなか、より的確なアドバイスを行いたいと思い、国家資格キャリアコンサルタントの資格を取得。現在は自身のキャリア転身の経験から長野県でキャリアを築きたい方の支援を行っております。



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